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私のジュエリー&アクセサリーNOTE

アクセサリーの収納やディスプレイ、ジュエリーのことなどまとめたノートです

ゴールドフィル発祥と時代背景

金とゴールドフィルについて

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繊細なハンドメイドの真珠のブローチ・12Kゴールドフィル

繊細なハンドメイドの真珠のブローチ・12Kゴールドフィル

「 未来の金」ゴールドフィル

 

欧米で昔からジュエリーアクセサリーに使用され、美しさ、耐久性、強度などが、純金と同じ物理的特性を持ちながら、コストがかからないことから「未来の金」と言われる素晴らしい素材、ゴールドフィル・・・。

 

ゴールドフィルの加工技術が発明されて以来、これほどまでに普及し、今日も製造され続ける理由をお伝えする前に、まず貴金属として希少価値の高い金ゴールドそのものについてと、ゴールドフィル発祥と、その時代背景ついて調べました。

参考:引用と画像元 Gloriously Gold Filled!

 

金ゴールドの価値

 

ゴールドフィルについて述べる前に、金ゴールドそものもについて触れる必要があります。

古来より金は、宝石の中でも最高位として珍重されてきた金属です。
柔らかい性質をもちながら、かつ非常に丈夫で加工にも適していて、ミクロン単位の厚さのシートに薄く延ばすこともできます。

 

金は溶融し、何度も繰り返し製品として再利用することができます。その価値の対価を換金できるなど資産価値もあります。

 

また装飾品として身に着けるときには他の金属のように肌に黒や緑色っぽい跡を残すことはありません。

金は過去に多くの錬金術師が試みて失敗したとおり、いまだに人工的に合成する事はできないのです。
 

金の埋蔵量にいたっては地球上の大半をほぼ掘りつくしたといわれており、その全体の埋蔵量も極端に少ないので、そのため希少性や価値が非常に高く、ご存知のように金の価格は、数千年を通じて高止まりしています。

最近、金の買い取り業者が乱立しているのは、世界中でのこういった金地金の高騰に関係があります。

 

他の金属と混ぜ合わせる合金

 

金は化学変化が起きにくいことから、肌に触れても輝きを失いにくい特徴を持っています。金の製品を量産することができれば問題がありませんが、金は希少価値があって高価です。

 

金は柔らかくて加工しやすいのですが、逆に言えば型崩れしやすいともいえます。しかし「金は他の金属と混ぜやすい」という特性を持っているので、他の硬い金属と混ぜ合わせて合金にすることでその欠点を補えるのです。

ところで、よく24金とか18金といった表示は金がどのような割合で混ぜられているのかという配合比率を示しています。英語表記では14Kなどと表記されますが、その場合18金ではなく、14カラットと呼びます。

24金というのが混ぜ物の無い金、つまり純金です。日本では、24金または純金と名乗って良いのは、純度が99.99%以上のものに限られます。
 

アクセサリーなどには18金を使うことが多く、その場合金の配合率は75%になります。14金なら約60%となります。つまり1Kごとに4.1666…%ずつ配合が増減します。

 

純金であれば黄金色ですが、配合する金属によって色合が変化していきます。アクセサリーなどに使われる配合は三種類あり、それぞれ違う金属が配合されています。

 

金のいい面を残して少しでも安価で似た製品を作ろうとしているのが金メッキなどの加工製品です。

 

ヴィンテージ gf 

優美な曲線のヴィンテージGFイヤリング・ブローチ

 

進化する金の加工技術・ゴールドフィルの発祥と時代背景

 

太古の昔からこの希少価値のある金を、メッキすることで人類は有効に使ってきました。

 

馬具や太刀・仏具・装身具の他、遺跡から発掘された様々な呪術品には金メッキが施されているものが少なくありません。金はその時代の権力者の象徴として使われていることが多いのです。

 

金の永遠なる輝きの美しさに人類は魅了され続けてきました。人々の金に対する情熱によって金と金メッキの加工技術は時代とともに変遷を遂げてきました。

 

銀シルバーに関しては、1743年頃発明されたオールド・シェフィールド・プレートという方法がありました。それは銅の薄板に薄い銀の層を打ち付け、銀シルバーを圧延加工して作る技術のことを指します。

 

この方法による銀製品は純銀で作られたものよりも安価に仕上げられたので大きな商業的価値がありました。

 

純銀の製品よりも半分の価格で販売され、しかも純銀製品と見分けがつかないことから、こうした製品は流行の服装や装飾に敏感な、当時の富裕な中産階級に喜んで迎えられたようです。

 

これに続けと、金の圧延加工技術も開発がすすめられ、ついにイギリス人の技術師ジョン·ターナーが1817年に、ベースとなる金属の上に金ゴールドの薄い層を圧延する技術を発明し、特許を取得したとあります。おそらくこれがゴールドフィルの発祥かと推測されます。

 

ほかに19世紀半ばには、この方法よりもっと安価で金の層を薄くメッキできる、電気メッキの技術も発明されました。

 

これらの技術はその後、たくさんの改良が重ねられました。ヴィクトリア朝時代のジュエリーのほとんどは、このような技術を取り入れて製作されましたが、当時は金メッキと、圧延して張られた金の品質と厚さに関する区別や規格は存在せず、表記やマークも様々ばらばらでした。

 

エドワード朝時代になると、大きめのジュエリーが主流だったそれまでに比べて、より繊細なデザインになり、小型化・軽量化したため裕福な中産階級に人気がでました。その多くは純金で作られたので、金メッキや圧延金のジュエリーは人気が低下しました。

 

その後ヨーロッパ中で流行していたアールデコの影響を受け、白金や銀などの白色系金属のジュエリーが人気となり、1920年代の好況時はさらに金メッキや圧延金の人気が低下したようです。

 

ウォルターランプル ヴィンテージゴールドフィルブローチ

ウォルターランプル ヴィンテージゴールドフィルブローチ

 

ゴールドフィル製品の大量生産へ

 

しかし、世界恐慌後の1930年代には社会的勢力、経済的困難、政府の規制、およびファッションの変化などの社会的要因が重なり、後に「ゴールドフィル」と呼ばれるようになった金の加工製品の需要が増加し、この素材を使用したジュエリーアクセサリーが、ついに大量に作られるようになりました。

 

それまで高値の花だったジュエリーアクセサリーが、これによって一般大衆にも手の届く身近なものとなり、一気に人気が高まり普及しはじめました。

 

その後時代とともファッションも変化を遂げます。

1930年代後半からアールデコ調のデザインから、レトロやレトロモダンへと変遷します。

 

その頃のジュエリーは大胆で大ぶりで主に金属からなるものでした。それまでのホワイトゴールドから、人気は再び、やや赤みがかった暖かみのあるゴールドカラーへと流行が移り変わったのです。

 

増産が始まった様々な金の加工製品でしたが、金の層がはるかに薄い「ロールド・ゴールド・プレート」(RGP)(GE)と呼ばれる金メッキ製品と、それに比べて金の層が厚い「ゴールドフィルド](GF)製品が混在していました。

 

区別基準を明確にするため、この頃アメリカ合衆国では連邦取引委員会によって、ゴールドフィルド製品の基準値が法律によって定められるようになりました。

 

基準値を満たすには、ゴールドフィルドのゴールド層は、10カラット以上の精度が必要とされるので、ゴールドフィルドとして認証され、刻印字(GF)を得られるためには、層のゴールドカラットが、1単体の製品の重量に対して、少なくとも20分の1に値する重量が含まれていることとされました。

 

trifarivogue1963

雑誌ヴォーグのトリファリの美しい広告1963年

 

戦後の1950年代以降、女性達のよりエレガントで洗練されたスタイルへの欲求が、見た目には本物の金のように見えるゴールドフィル製のジュエリーを選択するようになるのは自然な流れでした。

宝石業界は、さまざまなプロモーションを通じて、様々な広報キャンペーンを行い、ゴールドフィルジュエリーの定義と利点について、小売店や消費者を啓発するための普及活動に努めました。  

 

当時のゴールドフィル製のイヤリング、ブレスレットなどについて、ヴォーグなどの有名雑誌が、顧客目線で評価しました。

「これらの最新作は、ファッションジュエリーの最高地点に達しています。」

 

「控えめな価格なのに、豪華さを持ち合わせ、真珠と組み合わせても、表面的には高価な18金ジュエリーのような特性を有していて、耐久性もあるので、頻繁に着用できるのです!」と大絶賛したとあります。

 

はじめにゴールドフィルを開発した技術者達は、ゴールドフィル製品が、今日まで世界中で多くの女性のファッションへのニーズに応え、製品の良さを最大限に開花させ続けていること、またデザイン制作側にとっても、幅広いデザインの対応という十分すぎるほどの恩恵を与え、これほどまでに世界中の人々に重宝され、かつ称賛される製品となったと想像できたでしょうか!?

 

ゴールドフィルの加工技術は先人の残してくれた、画期的な発明で素晴らしい偉業なのです!

 

Thanks to

Gloriously Gold Filled!  by Cheri Van Hoover

Fine Jewelry for the Millions: The Story of Gold-Filled…An Opportunity, Jewelry , September 1953.

 

14金ゴールドフィル・南洋バロック真珠のペンダントトップ

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by soboku

 

 

jewelry.soboku.jp