2015年ドバイのオークションで約26億円で落札
- マライア・キャリー婚約・贈られたのは35カラットのダイヤモンド
- 婚約指輪がなぜダイヤモンドなのかという3つの理由
- 愛の誓いに指輪を交換する意味
- 結婚60年目の結婚記念日、ダイヤモンド婚式
- 「私の婚約指輪ってこんな小さいものなの?」
マライア・キャリー婚約・贈られたのは35カラットのダイヤモンド
歌手のマライア・キャリーが、オーストラリア出身の実業家ジェームズ・パッカー氏とニューヨークで婚約したことが発表されました。(2016.1・21)
マライアが受け取った婚約指輪は、35カラットのダイヤモンド、750万ドル(約8億9000万円)相当と言われています。
(約8億9000万円相当)
ダイヤモンドについて、「とても重いわ。私は腕を上げられないの!」とジョークを言い、「素敵な大きな塊よ」とコメントしたとのことです。
私たちは大きな結婚式にしないわ。
だって、彼は2度も大きな結婚式をしたし、私も大きな結婚式をしたことがあるもの。
私たちはただ美しくして、控えめにする方がいいわ」と語っているそうです。
(マライアは歌手のニック・キャノンと2008年に結婚し、3年後には双子が誕生しましたが、2014年に離婚を申請しています。)
セレブたちが贈り合う高価なプレゼントの金額は、いつも話題になりますが、婚約指輪となればその金額はケタ違いですね。
マライア・キャリーが贈られたこのダイヤモンドリングは、2013年に米FinancesOnlineが発表した、「歴代で贈られた最も高価な婚約指輪」で、第一位のリチャード・バートンからエリザベス・テイラーに贈った、33カラット推定800万ドル(約8億1835万円)のダイヤモンドリングを上回ったことになります。
大のジュエリー好きとして知られる、ハリウッド屈指の大女優エリザベス・テイラーも、このニュースに、あの世で地団駄踏んで悔しがっているかもしれません?
婚約指輪がなぜダイヤモンドなのかという3つの理由
さて、その「男性から女性にプロポーズの際に贈る婚約指輪」として定着する、非常に人気の高いダイヤモンドですが、ここで質問です。
そもそもなぜ婚約指輪がダイヤモンドなのか知っていますか?
ざっくりと、「ダイヤモンドは永遠の愛の証」だから・・・。
というような答えが多く、案外その確たる理由は知られていないかもしれません。
その理由はこちらです。
理由① 硬くて壊れない性質
ダイヤモンドは、宝石の中でも硬度が高く、簡単に傷ついたり壊れたりすることはありません。
結婚指輪はというものは、二人の愛が続く限り一生涯、永遠に持ち続けるものであって、この硬さや丈夫さゆえ「何ものにも壊されることのない愛」という意味で、選ばれるようになりました。
理由② 薬品や光線などの変化に強い
ダイヤモンドは、化学薬品や光線からの影響を受けにくいので、ほとんど輝きが失われることはありません。
長年愛用する結婚指輪は、特別なお手入れしなくても、変わることなく輝いてほしいと考える人が多いのです。
理由③ 宝石の持つ意味
ダイヤモンドは4月の誕生石です。
「純潔・永遠の絆・純粋無垢」という意味を持つ石言葉も、結婚指輪に適していることが、ダイヤモンドが選ばれる理由のひとつとなります。
愛しあう二人が、このダイヤモンドの石言葉に惹かれて、永遠の愛の誓いに使用するのです。
「私の答えはイエス!」
婚約指輪を、ステータスとして用意するのが当たり前だった、ひと昔前は、ジュエリー業界の巧みな販売戦略で、「婚約指輪はお給料の3ヶ月分」というキャッチフレーズで、大々的に宣伝されていました。
3ヶ月分は一般男性にとって大きな負担です。
その後、時代の流れと共にライフスタイルが変わり、現在の婚約指輪の平均的な予算は、30~40万円など一般に言われています。
けれども2017年のIJTの宝飾業界紙を見てみると、ブライダルジュエリー小売市場規模調査でダイヤモンドエンゲージリングの平均単価は2015年で20万4000円とありました。
同年の「ゼクシィ結婚トレンド調査」での全国平均単価34万円と、なんと14万弱もの開きがあることについては、矢野経済研究所は「ゼクシィ調査の対象者が夫の平均年収が472万8千円と中間層以上のクラスであると思われるため。」と述べています。
市場ではやはり消費者の間で年々、ダイヤモンドの小粒志向は強まっていることにも言及しています。
さて最近では、婚約指輪や結婚指輪の選び方について、柔軟な考え方をする人も増えていて、婚約指輪をペアで購入して、結婚指輪としてそのまま使うケースや、ダイヤモンドでなく誕生石にするなど、いろいろな選択肢もあるようです。
また婚約指輪を、「必要がない」、「興味がない」として、省略するカップルも増えているとか。
婚約指輪は、一般的に高価なので、結婚後は普段使いをするものではありません。
この点が現代の若い人たちに理解されにくいところであるような気がします。
愛の誓いに指輪を交換する意味
それでは、なぜ愛の誓いに指輪を交換するようになったのでしょうか。
そもそも指輪というアクセサリーが誕生し、それを交換する文化が生まれたのは古代エジプトと言われています。
結婚はその当時、象形文字の円で描かれて「永遠に途切れないもの」と信じられていました。
指輪の持つ神秘的な力を応用し、真実を誓い相手と一つになる事を表現したそうです。
エンゲージメント・リングともいわれる婚約指輪は、当たり前のことですが、左手の薬指にはめられます。
心臓につながっている薬指に指輪をはめることで、永遠に愛し合えることを願ったので、その思いをこめて指輪を交換しました。
また、薬指には「創りだす力」があるとされていて、新しい家庭を二人が創造するという願いも込められていたようです。
結婚60年目の結婚記念日、ダイヤモンド婚式
そんな長い歴史を持つダイヤモンドと結婚指輪は、現在に至るまで、2人の愛を誓える、最高の組み合わせとして浸透し続けています。
ところで、結婚60年を迎える夫婦の結婚記念日を、「ダイヤモンド婚式」と呼ぶのをご存じですか?
数ある記念日の中でも、長寿と夫婦の絆を祝う、特別な記念日です。
このダイヤモンド婚式の日が来た時、60年間も自分と共に時代を生き、「この人と結婚して良かった」と思える、そんな幸福な未来を望んで婚約指輪を選ぶという考え方が私は大好きです。
ダイヤモンドは、二人の結婚生活を永遠に見守ってくれる宝石でもあるのです。
深い絆で添い遂げるためにも、60年後の未来を見越した永遠の愛を誓いあいましょう。
ちなみに晩婚だった自分の場合は、60年後のダイヤモンド婚の日にはこの世にいないと思いますが?今の若い人たちが20代で結婚すると、ダイヤモンド婚式は80代、30代なら90代と、長生きする必要がありますね。
医学の進歩もめざましく、数十年後には平均寿命も伸びると予測されているので、ダイヤモンド婚式は十分あり得るかもしれません。
そもそもダイヤモンドを選ぶ以前に、60年後も添い遂げられそうな伴侶を選ぶことの方が重要ですが・・・。
「私の婚約指輪ってこんな小さいものなの?」
セレブや芸能人の婚約会見などでおなじみの、指からはみ出るほどの大きなダイヤモンドリングの影響もあり、実際に自分の時に婚約指輪の相場のサイズを見て、「こんなに小さいものなの?」と驚く人が多いと聞いたことがあります。
逆に言えば、セレブや有名人は、一般大衆に夢を与える存在なので、否が応でもステイタスと地位を誇示したり、話題と人気とりのために、大きなダイヤモンドリングを選ばざるをえないのです。
いつも思うのですが、テレビに映るそんな有名人たちの婚約指輪は、ダイヤがあまりにも大きすぎるせいか、うれしげに発表する姿は、手の指の中心から、指輪がズレていて、少々見栄えがよくないことが多いです。
はじめにご紹介したマライア・キャリーも、3度目の結婚ということもあり、ダイヤモンドリングは本音を言えば控えめにしたかったかもしれません?(勝手な想像です)
もちろん贈られる側の女性にとっては、ダイヤモンドの婚約指輪は人生の憧れですし、贈る男性にとっても人生で最も特別なプレゼントです。
実情としては、婚約指輪の平均的な相場からいって、最も人気の高い大きさは0.3カラットの無色透明のダイヤモンドだそうです。
つまり、30万円台の婚約指輪が最多購買層で、30万円に対して最も最適な価値を持ったダイヤモンドが0.3カラットであるとのこと。
それに0.3カラットのダイヤモンドは、大きすぎず小さすぎず、程よい大きさのダイヤモンドで、女性の指にはちょうどバランスがとりやすいということもあるようです。
上の画像の一番下が0.5カラットですから、それよりもう少し小さめのサイズになります。
くれぐれも愛の深さ=ダイヤモンドの大きさではありませんので念のため・・・。
ライフスタイルや好み、予算など総合して考えることに加えて、いま一度「なぜ婚約指輪がダイヤモンドなのか」ということを、二人でよく確認しあうことが大切なのかもしれません。
ダイヤモンドの価値もさることながら、愛を誓い合った二人で、その宝石と共に、ひとつの時代を添い遂たいという願いをこめることで、先の長い人生を、ダイヤモンドのパワーが守ってくれるのです。