水晶の六面体に秘められているモノ
突然ですが、皆さんへのクイズです。
●蜜蜂の巣
●雪の結晶
●昆虫の複眼
●プランクトンの形
●六弁の花
●そして水晶
さて自然界のこれらにすべて共通するものは何でしょうか?
答えは・・・
「六角形」です。
自然界ではもっとも安定した形といわれている「六角形」ですが、これらは決して偶然の一致ではないそうです。
自然がもっとも少ない労力で世界を創造しようとした結果で、「円」が最大限に空間を節約して、身を寄せ合おうとするときに形成される形なのです。
水晶はどんな形のものでもパワーはありますが、持っているパワーを最大限に発揮できる理想の形は、「六角柱」と言われています。
これは自然の水晶原石の結晶が常に六角柱であることに起因しているのだとか。
水晶は六方晶系に属していて、その形が六角の柱を作っている面と、これにつながるほぼ三角形をした六つの面からなっています。
また六角形は水晶のように、六芒星(頂点が上向きの三角形と下向きの三角形)を内在することで、特別な意味を持っています。
「六芒星は神聖なものに対する非の打ちどころのない女性的感受性を備えた大宇宙としての人間を指す」
ローレンス・ブレア『超自然学』
水晶の六面体に秘められているモノ・・・。
それには水晶に心惹かれる人間の、「意識の象徴」・「精神的な統合」・「大宇宙」など、とても奥深い意味合いがこめられているようです。
私の水晶の飾り方を公開します・鉱物女子的な楽しみ方は

大きなヒマラヤ水晶もこんな風に。
群生水晶とは
クラスターとは英語で「群生」を意味する言葉で、六角柱状の水晶の結晶が群生したもの、水晶の単結晶がいくつもまとまっているものを指します。



水晶の底知れぬパワー
水晶の英名・ロッククリスタルの語源は、ギリシャ語のクリスタロス(透き通る氷)からきていて、昔は氷と間違えられ「凍った霧のしずく」ともいわれたそうです。
アメリカインディアンの伝説によると、ヒョウも虎も水晶を見るとあわてふためき逃げていく言い伝えられ、メラネシアでは誰でも水晶を護符として持っていました。
マレー半島のセマンダ人は「神は水晶でできた玉座に座って人間を見守る」と信じています。
シャーマンなどの呪術師は水晶球をのぞき、病気の原因を取り除いたり、未来を予測していました。
お互いに文化交流のない世界中のあちこちで、古代から水晶は、呪術や神秘的なものと尊重されていて、「最強のパワー・オブジェクト」(力をもつ物質)として用いられてきたことに、水晶の神秘性があります。
鉱物が結晶となる際には、とても大きなエネルギーを必要としますが、天然の水晶も宇宙の大きなエネルギーを吸収して結晶となるので、莫大なパワーを内包しています。
このように水晶はただきれいなでけでなく、底知れぬパワーを秘めているのです。
水晶との出会いはある日突然に
「水晶が欲しい。」と思ったら、自分のインスピレーションで選んだお店や場所に、体調も気分もいい時に出向くといいかもしれません。
ですが案外、水晶のとの出合いは突然やってくるのだそうです。
何となく入った店で気になって買ってしまったり、または買う水晶を決めていたのに全く別の水晶を選んだり、プレゼントでもらった水晶や、通販で手に入れた水晶もなぜか不思議と、持つ人にぴったりのものがやってくることがあります。
水晶との出合いは「縁」なのです。
その水晶は、「持つ人とコミュニケーションをとること」を願ってその人の手元にやってくると聞いたことがあります。
通販で注文したときは、未知との人との出会いを、わくわく待つように、その水晶がやってくるのを楽しみにしましょう。
そうすれば水晶は笑顔で現れてくれるので、一目で好きになるのだとか・・・。 もし少し期待を違ったときは、その水晶が、持つ人の望んでいる事と違うレベルのコミュニケーションを考えているしるしだそうです。
そんな場合はできるだけ、その水晶と自分が同調するようにするといいのかもしれません。
一番いいのは、あれこれとあまり深く考えすぎずに「直感のおもむくままに」選ぶことです。
そうすると不思議なことに、その人にぴったり水晶がやってくるように思います。
水晶との出会いは「縁」なので、その人に必要な水晶が必要なときにその人の手元にやってくるということです。
水晶をアクセサリーとして身に付ける
無色透明の水晶は、色がないのでアクセサリーとして、どんなファッションにもあわせやすいというメリットがあります。
水晶のアクセサリーを身に着けている日は、気分もすがすがしくハッピーになれます。
これは水晶だけでなく、他の天然石アクセサリーにも言えることですが、身に付けることで、気分的にテンションをあげてくれる点では、手軽な人工素材のアクセサリーと、一線を画するところではないでしょうか。
私はさりげなく身に着けられて、レアな水晶や天然石をアクセサリーに仕立てることで、「地球からの贈り物」を飾って身に付ける楽しみのようなものを、提案し続けたいと思っています。
最後に過去作品の中でレアな水晶アクセサリーを一点ご紹介します。
石の中に庭園風景が眺められる、「ガーデン水晶」のペンダントネックレス
このアクセサリーのペンダントトップに「苔むす庭」が水晶の中にあるのをご覧になれますか?
画像があまりよくないのが残念です・・・。
こちらは「ガーデン水晶」と呼ばれる珍しい水晶です。
わびさびの世界を感じさせます。
わび・さび(侘・寂)は、日本の美意識の1つ。
一般的に、質素で静かなものを指す。
本来侘(わび)と寂(さび)は別の概念であるが、現代ではひとまとめにされて語られることが多い。
これだけ大きなガーデン水晶は今ではめったに手に入らなくなりましたが、今はお客様の手元にあります。
レアもの稀少ものは、お客様に真っ先におすすめするしているので、自分は後に写真を眺めるだけで満足なのです。
水晶の種類は他にもたくさんありますが、本当にその世界には奥深いものがあります。
えど川に
ボラを釣る人の
水晶の夢を去る
西脇順三郎