ピアス穴を開けたくても開けられない人や、イヤリング派の女性にとって金具が小さく、目立たず、まるでピアスをつけているように見えるノンホールピアスはありがたい存在です。
今やすっかりおなじみになったノンホールピアスですが、人の顔かたちが千差万別であるように、耳たぶの形状や厚さにも個人差があるため、それぞれの耳たぶ事情によって、トラブルが生じることもあります。
今回はそんなノンホールピアスが痛い、キツい、ゆるいと感じる時の対処方法についてご紹介します。
ノンホールピアスがゆるく感じる時
先日の記事でノンホールピアスを落としやすい理由に、樹脂金具のすき間が変型したり、広がってゆるくなっていることががあると書きました。
実際ノンホールピアスは使用を続けることで、耳たぶを挟む部分のすき間が広がってくることがあります。
また耳たぶが極端に薄い人は、新品の状態でもゆるいと感じやすいかもしれません。逆に私のように耳たぶが厚めの福耳の持ち主は、ノンホールピアスの使い始めはキツく感じることが多く、そんな時はある程度広げてから使うようにしています。
そうするとだんだんと、ノンホールピアスの挟む部分のすき間が広がることがあるので修正しています。そんなノンホールピアスにゆるみが生じた時の対処方法がこちらです。
私物を例にあげます。写真左のノンホールピアスのすき間のサイズにご注目下さい。
長期の使用によってこのようにすき間が広がってくると、装着感としては快適で全然痛くならないのですが、逆にゆるさのせいで、落としやすくなるという心配が出てきます。耳たぶの薄い人ははとくに要注意です。
そんな時にはこの裏ワザを使っています。
樹脂の変型を修正するドライヤー方法
まずドライヤーの熱風を樹脂部分にあてて、あたためます。
その後、熱が冷え切るまで、指ですき間を閉じるようにギュッと押さえます。ポイントは樹脂が冷えるまで、指でじっと固定しておくことです。
これで最初の写真、右のような元のサイズに戻ります。なおこちらの方法は良質なポリカーボネート製のノンホールピアス・メーカー伝授の裏ワザなので、激安アクリル製ノンホールピアスなど素材によっては、この方法でも戻らない場合もあるかもしれません。
またドライヤーを当てる際は、真珠などのモチーフや、樹脂の先端についている金属部分を直接熱が当たらないようご注意下さい。できればモチーフを外してから樹脂だけドライヤーを当てたいところです。
できない場合は熱風を当てたくない部分を布などでカバーし、割り箸でノンホールピアスをつまんでからドライヤーを当てるようにします。加熱しすぎないように加減を見ながら調整して下さい。
この方法は購入当初からノンホールピアスの樹脂が変型していたり、交差するようにずれている時の修正方法としても効果的です。
相当丈夫なポリカーボネート製ノンホールピアス??
よくあるノンホールピアスの使用注意書きに「樹脂ノンホールピアスは大変繊細なので、取り扱いの際は十分いご注意下さい」とあります。
けれども先日の記事で述べたように、素材のポリカーボネートそのものは大変丈夫で、ハンマーで叩いても壊れないといわれるほど強度があります。
実は私自身、どれくらい力を入れて樹脂のオメガ(Ω)部分を引っ張ったら真っ二つに折れるのか不要のノンホールピアスで試したことがあるのですが、相当な力で左右に引っ張って裂けることはなく、変型するだけでした。
そしてそれをまた、ドライヤー方法で元に戻したことがあります。つまり通常の使用範囲では、いとも簡単に壊れることのない、丈夫で柔軟性に富む素材のようです。
「ねじり」に弱い樹脂ノンホールピアス
ただし、樹脂ノンホールピアスは「ねじり」には弱いので、モチーフを決してひねらないようにするのが良策です。オメガ部分に平行に引っ張る分には丈夫でも、垂直方向に不自然にねじりを加えると、モチーフを接着している軸ごと折れやすいので気をつけましょう。
要注意!除光液で簡単に割れるポリカーボネート樹脂
丈夫でポリカーボネート製の樹脂ノンホールピアス金具ですが、気をつけるべき注意点があります。
シンナー、アルコール、マニキュア除光液などの溶剤が不着すると、変色はもちろん簡単に割れてしまいます。マニキュア除光液が手についた状態で装着することは避けましょう。
ノンホールピアスがキツく感じる時
耳たぶの厚さに関しては、私のような福耳で分厚い人もいれば耳たぶが小さくて極端に薄い人もいるなど、人の数だけそれぞれ違います。
福耳さんはノンホールピアスがキツく感じることが多いのですが、次はそんな方のために福耳の私が、ノンホールピアスのつけ始めに実践している方法をご紹介します。
福耳さん必見!ノンホールピアスのゆるめ方・広げ方
写真のようにノートやお皿のふちなど、やや厚みがあるものにノンホールピアスを数時間はさんでおきます。するとすき間が少し広がるので、つけた時の痛みや圧迫感が軽減されます。
ノンホールピアスの素材によっては、広げるのに時間がかかることもあるので、その場合は放置時間を調整します。
あまり広げすぎると今度はゆるすぎて外れやすくなるので、適度な加減が必要です。もし広がりすぎた場合は、上のドライヤー方法で戻します。
耳たぶの薄い友人の場合、「ノンホールピアスは何時間つけていても忘れるくらい快適」とのことです。彼女の場合、新品のすき間がせまい状態がベストのつけ心地となります。
一方福耳の私の場合、あらかじめ広げたノンホールピアスをつけて6,7時間くらい経つと、徐々に耳たぶに違和感を感じはじめます。
そんな時はノンホールピアスを外して耳たぶを休ませたり、つける位置をずらしています。耳たぶの内側ほど、比較的痛みを感じにくい場所だとも言われています。
最後に
以上、ノンホールピアス愛用している方のために、オリジナル情報を書きました。着用時にキツい、ゆるくてすぐ落とすなどのトラブルが生じた時は、上のような方法でその都度、調整してみてはいかがでしょうか。
ピアス穴をあけていなくても、ピアス風のオシャレが楽しめるノンホールピアスですが、全くのストレスフリーかと聞かれると、そうでもないというのが実感です。耳たぶの形状や痛みの感じ方には個人差があるので一概に痛くなる、ならないとは言い切れないからです。ちなみに全く痛くならないと言う人もいます。
通常のピアスでも、重さのあるものはピアス穴が痛くなりますし、従来のイヤリングタイプのものはじんじん痛くなるのが常です。
つまりどのタイプのイヤリング・ピアスにも、それぞれ長所・短所があるので、大切なのは自分にとって最適なタイプを選ぶことだと言えます。
皆さまがノンホールピアスで耳元のおしゃれを楽しめますように・・・。
次回はノンホールピアスを片方なくした時の対処方法についてです。
最後までお読み下さりありがとうございました。
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