私のジュエリー&アクセサリーNOTE

アクセサリーの収納やディスプレイ、ジュエリーのことなどまとめたノートです

「アクサリーをピカピカきれいに」DIYクリーニング・フェイク&ジャンクアクサリー編

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変色しやすいフェイクアクセサリー

ファストファッションが広く普及したことで、服だけでなくファッション小物や靴までほとんどすべてのアイテムが安価で揃う、いわゆるプチプラ商品が女性のファッションスタイルや価値観を変貌させています。

明確な基準はないのですが、フェイクアクセサリーとは人工パールや金メッキなどのイミテーション(偽物)素材で作られたアクセサリーのことで、貴金属や宝石などの本物素材で作られたファインジュエリーと区別するために付けられたファションジュエリーというアメリカの言い方と同じになります。

ガラスケースに入れて売られてないアクセサリーと言えばわかりやすいでしょうか(笑)もちろんシャネルなどのブランド物やアンティークアクセサリーはこの限りではありません。一般的なアクセサリーショップやGU、フォーエバー21などで販売されているような手頃な価格のアクセサリーの総称です。

ことアクセサリーに関しては、特に若い女性ほどジュエリーや金などの本物素材にこだわることなく、フェイクアクセサリーを身に着けているようです。 100均でもアクセサリーが販売される時代です。

イマドキの人はダイヤなどの高価なジュエリーを身に着けて、紛失や傷をつけたりしないかなどの心配をするよりも、仮になくしても平気なフェイクアクセサリーを好む傾向にあるようです。

流行は目まぐるしく変わっていくものなので、宝石のついた高価なジュエリーなどはむしろオールドファッションに感じるのかもしれません。流行りのフェイクのアクセサリーの方がずっと可愛くてオシャレで付けやすいのです。「安物アクセサリーは恥ずかしい、プライドや許さない。」といった考えはもう終わりのようです。

ただフェイクアクセサリー派の女性が、その価値を身をもって知ることになるのは、ただ一つ・・・。「変色」が早いことです。

購入したときはピカピカだったお気に入りのピアス、リング、ネックレス、ブレスレットも、安価の金属メッキのためにすぐ駄目になったり、変形したり、メッキが剥げたり、色が変わりやすいのが泣き所。

真鍮やニッケルのような合金に金メッキが、ごく薄く施されただけのフェイクアクセサリーは、着用数回で摩擦や汗・皮脂汚れによってすぐ変色することが多いようです。

このように変色しやすいフェイクアクセサリーですが、気に入ったものなら少しでも長く身につけたいですね。

ファッションジュエリー、フェイクアクセサリーのお手入れ方法について調べてみると、以前の記事の「シルバー製品のクリーニング方法」がジャンクアクセサリーにも使えることがわかりました。

残念ながら手持ちのフェイクアクセサリーがないので、自分が実際に試すことはできなかったのですが、今回は海外サイトの情報を元にまとめてみました。

DIYクリーニングでピカピカに・アルミホイルが活躍

フェイクアクセサリーはキッチンにあるもので簡単にきれいになります。

下記より引用しました。

www.ehow.com

用意するもの:

アルミホイル・お皿・重曹と塩・お湯

*重曹はダイソーやドラッグストアなどで手に入ります

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アルミ製のお皿か、お皿にアルミホイルを画像のように敷き詰めます

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重曹と塩をティースプーン一杯づつ入れます

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1カップの水を電子レンジで2分弱まで温めたものを投入、よくかき混ぜて1分ほどなじませます

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アクセサリーを入れます

量にもよりますが、通常数秒から1分ほどのこの段階で、アルミホイルと塩と重曹の化学反応が起こり、変色がもとの色にもどったり、小キズや色剥げした部分が再メッキされます

きれいになったらアクセサリーをとりだして、よく水洗いし、布等でよく乾かします

*上は原文に沿って訳したのですが、サイトのコメント欄に指摘によると「再メッキされる」という点は間違っているようです。また塩を使用する点に関しては明確でないのが正直なところです。

個人的には塩なしでも大丈夫な気がします。

国内のアルミホイル協会ではこのシルバーアクセサリーのクリーニング方法が紹介されているのですが、アルミホイルと重曹と熱湯できれいになる科学的根拠の記載がありました。

銀製品の黒ずみは、銀の表面に空中の酸素と化合した酸化銀(Ag0)ができている状態です。

アルミホイル容器の中の重曹(炭酸水素ナトリウム=ベーキングパウダーにも含有)にお湯を注ぐことで、水酸化アルミニウム・水酸化ナトリウム・炭酸ガス・水素が発生、この水素(H2)が銀製品表面の酸化銀(Ag0)を還元して、ピカピカの銀(Ag)と水(H2O)に変わるため。

<化学式> 2): Al+NaHCO3+3H2O      ↓ Al(OH)3+NaOH+CO2+H2 3): AgO+H2→Ag+H2O (さらに水溶液では、Al(OH)3とNaOHが化合し、NaAlO2と2H2Oになる)

社会に貢献する アルミ箔の世界:

フェイクアクセサリーの変色を予防するには

外したらすぐ、まず変色の原因となる汗・皮脂汚れ、ホコリ等を取り除くのが基本です。乾いた布、シリコンクロス、セーム革でふきとり保管する前によく乾燥させることが重要です。

その後、ジップロックなどチャック付き袋に密閉します。その際シリカゲルなどの乾燥剤を入れると変色がさらに防げます。シリカゲルというのは靴を購入したときなどについてくる、あの小さな袋です。

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さらにジュエリーボックスや引き出しなどに保管します。

フェイクアクセサリーは変色しやすいので、必ず乾いた手で取扱います。汗や水濡れ、湿気に弱いので汚れたらすぐ乾拭きしましょう。

入浴はもちろん、手洗いの度に外すなど極力水気を避けます。

本物でなくても恥ずかしがる必要はない

「本物のジュエリーを身に着けなくても、デザイン性の高いものならフェイク(偽物)素材のアクサリーでも十分価値がある。」

本物のジュエリーを身につけるのが淑女のたしなみとされていた時代に、フェイクアクサリーの火付け役となったココ・シャネルのセリフですが、その後コスチュームジュエリー人気の流れを受けて「ファッションジュエリー」と呼ばれる、安価で実用性重視のフェイクアクセサリーが世界中の一般女性に浸透しました。

少し上の世代の女性なら「安物のアクセサリーを身につけるのは恥ずかしい」思うかもしれません。H&Mなどのファストファッション全盛で、数百円のジャンクアクセサリーでも最新のデザインでかっこよければ堂々とつけて出かけて良いのであって、恥ずかしがる必要などなさそうです。

またフェイクアクセサリーの良さは手頃な値段で手に入ることなので、発想をかえて使い捨て感覚の消耗品としてアクセサリーを所有することもできます。

個人的にはメタリックなギラギラしたメッキ色が苦手なので、最近はフェイクアクセサリーを買ったことはありません。ですが若い頃、ファッションアクセサリーも数点所有していました。経年の変色がすすんだものがほとんどで、値段が値段だけに気安く処分したため今は一つも残っていません。

こだわりさえなければ、安くてオシャレな流行りのフェイクアクセサリーを、よりどりみどりたくさん所有するのも楽しそうだと思います。

割り切って本物のジュエリーとフェイクアクセサリーをTPOで使い分けるのも一つの選択肢だといえそうな時代です。

ゴールド・シルバーアクセサリーのクリーニングについてはこちら

jewelry.soboku.jp

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「アクセサリーをピカピカきれいに」DIYクリーニング・ゴールド・プラチナジュエリー編

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金・プラチナジュエリーの簡単なDIYお手入れ方法

18金・プラチナ・ホワイトゴールドなどのジュエリーを使用したあとの理想はいつもきれいにしておくことです。余裕があればその都度きれいにしておきたいところです。

「シルバーアクセサリー編」に続いて、今回は「ゴールド・プラチナジュエリー編」として自分でできるお手入れ方法についてまとめてみました。

普段のお手入れにはセーム革

ジュエリーを外したらすぐ拭くのにはHARP(ハープ)セーム革(鹿革)がおすすめです。できるだけその日のうちについた汗汚れや指紋を丁寧に拭き取りましょう。

こちらの自然素材セーム革は貴金属の初期の汚れや、日常のお手入れに使える優れモノです。 セーム革は洗って繰り返し使用できます。ただ金属表面についていしまった黒ずみや経年の曇りやくすみ取りには不向きです。

セーム革以外なら、普段のお手入れにはシリコンクロス、洗いたての木綿で拭くのもよいでしょう。

初期の汚れならこのようにセーム革や布で拭きとればいいのですが、長年の使用で蓄積した汚れはその程度では取れません。

そうなるとだんだんと表面の輝きが失われるのですが、簡単なDIYお手入れで18金やプラチナジュエリーはもとの輝きがよみがえります。

汚れが目立つジュエリーの簡単DIYクリーニング・水洗い

外したらすぐ柔らかい布やセーム革などで、毎回皮脂汚れや汗などを拭きとってから保管するのがいいとわかっていても、なかなかそうはいきません。

シルバー製品に比べて変色の少ない金・プラチナ製品ですが、直接肌につけることで見えない皮脂・汗汚れがつくのは避けられません。目に見えない空気中のホコリ、化粧品やスプレー類なども混じるなど、ジュエリーの指輪の裏側やチェーンの鎖の継ぎ目などには、見えない汚れが結構つくものです。

意外と知られていない方法かもしれませんが、汚れが目立ってきたと思ったら、水と中性洗剤を使ったこの簡単なクリーニング方法で大方きれいになります。

用意するもの

  • ジュエリーが入る大きさの容器

  • 水・またはぬるま湯

  • 中性洗剤(台所用)

  • 化粧筆

  • 清潔な乾いたタオル

汚れが気になるジュエリーが入る容器に、水かぬるま湯をひたひたに入れ、中性洗剤を数滴入れてよく溶かします。

(例えばピアスやリングだけなら小さい容器で十分です。)

あとはジュエリーを入れてつけ置き洗いするか、もしくは振り洗いします。 細かな部分は化粧筆で優しく洗います。

取り出したら水道水ですすいで、タオルで軽く水気を拭き取り、自然乾燥させます。

経年変化した18金や1ホワイトゴールド・プラチナチェーンの表面のくすみや変色もだいだいとれますし、ダイヤモンドジュエリーもこの方法でクリーニングできます。

注意:この方法は真珠・トルコ石・エメラルド・オパール・トパーズ・ムーンストーン・ペリドット・クンツアイトなど柔らかく、劈開性のある宝石には使えません。

不明な場合は購入したジュエリー店でご相談ください。 専用の超音波洗浄や特殊な方法できれいに洗浄・磨き仕上げしてくれる場合が多いようです。

ジュエリーのツヤ出しには金属磨き布

さきほどのDIYクリーニングでジュエリーをきれいさっぱりにした後で、さら表面にツヤをだしたい場合は金属磨き布で仕上げます。

私が普段愛用しているその磨き布は、「ポリマール」と言われる研磨材入りツヤ出し布です。 18金、プラチナ用があります。

こちらは拭くだけでOKの、超微粒子の研磨材とツヤ出しワックスが含まれたツヤ出し布です。 ジュエリーについたくすみと汚れを簡単に落とし、光沢をよみがえらせることができます。 チェーンなどは布で引っ張るように数回軽く磨きます。

磨くとポリマールが黒くなりますが、効力はほとんど変わないとあります。使っていると手がベタベタしますが、石鹸で洗えばきれいに落ちます。

研磨剤が、細工のへこみや小さなな隙間に残ると変色の原因になるのでよく拭き取りましょう。とれない時は中性洗剤と水とつまようじなどを使って取り除きます。

セーム革とポリマールは、数百円で買えるものなので両方常備するのはいかがでしょうか。一つあると長期間使えます。

ジュエリーの汚れやくすみが磨き布や中性洗剤で落ちない時

18金チェーンなどのジュエリーを長期間使用していると、表面に細かなキズができることで独特の光沢と輝きが落ちることがあります。

こうなると先述のDIYクリーニング(中性が洗剤つけおき)や金属磨き布できれいになりません。

その場合は専門店に相談、もしくは表面の新品仕上げ(磨き直し)を依頼する方法があります。

貴金属の新品仕上げについて。 - よく金やプラチナの新品仕上げと... - Yahoo!知恵袋

ただし、このような経年によるジュエリーと貴金属の変色を、「持ち主とともに時間を経た独特のツヤや味わい」という風にとらえて楽しむ方もいることを付け加えておきます。

また、まれに品質のよくない金や金具付近のロウ付けした部分の変色はとれにくい場合があります。

家庭用の超音波洗浄機は優れもの

ジュエリーやメガネのお手入れには、さらに本格的に洗浄できる超音波洗浄機があります。一時的に品薄になったほど人気だと、新聞記事で読んだことがあります。

私は実は自分のジュエリーの日常メンテナンスには上記の方法でDIYクリーニングをしているのですが、顧客用には業務用の超音波洗浄機を使用しています。もちろんこちらはそれなりに高額です。

一般に宝石店やメガネ屋さんでクリーニングする際もプロ用洗浄機でしているわけですが、安価な家庭用の小型の超音波洗浄機があれば、持参する面倒が省けて便利です。

こちらの商品は貴金属用というよりはメガネ、時計用として需要が多いようですが、ジュエリー・アクセサリーもきれいになるので一家で使いまわしできそうですね。

超音波洗浄機の効果は優れていて、貴金属やジュエリーの宝石がピカピカになりますし、毎日使用する腕時計などは、頻繁にクリーニングしたいものです。

DIYクリーニングより、さらにきれいになる超音波洗浄ですが、なぜ超音波できれいになるのでしょうか。その仕組はこちらです。

超音波とは人の耳で聞くことのできないほど周波数の高い音のことをいいます。

振動・機械的エネルギーにより汚れを落とす 超音波の衝撃的音圧により汚れの層が剥ぎ取られ分散・乳化して離脱 超音波の振動により発生した気泡が、汚れと表面の間に浸透 音圧の変化と同調して膨張収縮を繰り返すことで汚れの層は剥がれ落ちる

一例をあげると「シチズン超音波洗浄器 」などが4000円弱でお手頃かと思います。アクセサリー用の洗浄かごがついていて、腕時計用には専用ホルダーもついてるので安心です。

商品説明より

振動子による超音波の振動で、水中に目に見えない気泡 (キャピテーション)が無数に発生する。

その気泡(キャピテーション)のはじける瞬間にでる 衝撃派が手のとどかない微細なすき間の汚れを粉砕して、 布やブラシ、水流では落ちない汚れをスッキリ取り除く。

DIYクリーニング法でご紹介したように、この家庭用超音波洗浄機も中性洗剤等をいれると超音波洗浄の効果は著しく大きくなるとの記載がありました。

家庭用超音波洗浄機は避けたほうがいいジュエリー

アクセサリーも使えて便利な家庭用超音波洗浄機ですが、限界がもしあるとすれば宝石付きの高額品のジュエリーは、その特徴や性質を踏まえた上での判断が素人ではつきにくいという点でしょうか。

注意の必要な宝石もあるので、クリーニングは専門家に任せたほうがいいものを列記しました。

真珠・さんご・などの有機質の宝石、トルコ石・マラカイトなど多孔質の石や、エメラルド・オパール・トパーズ・ムーンストーン・ペリドット・クンツアイトなど劈開性のある宝石がついたリングやネックレスなどは避けたほうが無難です。

エメラルドなどの劈開性のある宝石に関しては絶対に避けましょう。これらの宝石は超音波の振動により気づかなかった小さなひびが大きくなったり、最悪のケースは割れてしまうこともあり得るからです。お手入れは自分でやらないようにしましょう。

14金ゴールドフィルのお手入れもほぼ同じ

最近かなり普及してきている14金ゴールドフィルですが、お手入れに関しては当記事に書いたお手入れ方法できれいになります。

ただし安価な目の細かい14金ゴールドフィルチェーンなどは、その細さから張られた金が薄いために(合金の地金と密着した部分)洗浄等でもきれいにならないケースがあります。

一定の太さのワイヤーは通常のゴールドと同じお手入れ方法でキレイになります。

ポリマールの使用については研磨剤入りのため、薄く張られた金を削ってしまう可能性もあり、判断が難しいところです。先述した通り、細手のチェーンにはおすすめしません。

ジュエリーのお手入れのまとめ

金・プラチナ・ホワイトゴールドなどのジュエリーは決して難しいものではありません。けれども宝石のついたタイプや細工の施されたジュエリーに関しては、自分でできる範囲と専門家で任したほうがいい範囲があるので、自己判断と無理なお手入れは避けたほうが良さそうです。

多少面倒でもその宝石の性質や特徴をを知っておくことが大切です。ジュエリーを買った時にお店でお手入れ方法について必ず確認しておきましょう。

ジュエリーのお手入れの基本「いつもきれにしておく」

  1. しまう前にセーム革や布で拭く
  2. 汚れが目立つなら中性洗剤と水かぬるま湯で洗う、もしくは超音波洗浄
  3. ツヤ出しには研磨剤入り布

参考:読売新聞社 The 宝石〈part 4〉 (1981年)

「アクセサリーをピカピカきれいに」DIY簡単クリーニング・銀シルバーアクセサリー編

Tienda de weloveboho | Redbubble

愛用のアクセサリーを、整理整頓のついでに、またはくすみが気になったときなどにきれいにクリーニング(洗浄)してみませんか。

「思い立った時が吉日」とばかりに私も先日、久しぶりに愛用のアクセサリーのお手入れをしたところです。本来持っていた輝きを取り戻して、キラキラ輝くお気に入りのアクセサリーは見ていて気持ちのいいものです。

面倒に思われがちなジュエリー・アクセサリーのお手入れですが、DIYで簡単にきれいにクリーニングできる方法があるで数回にわけてご紹介します。 今回は「シルバーアクセサリー編」です。

シルバーアクセサリーをピカピカにするつけ置き洗い

保管中でも、容赦なく黒く変色していくシルバーアクセサリー。

変色の原因は身につけた人の体から出た汗や脂などの成分が反応したり、空気中の成分との化学反応をおこすことにあります。着用後はシルバー専用のクロスや柔らかな布やセーム革を使用して日常的にお手入れすることで変色を防げます。とはいえ自然現象なので黒ずみが出てくるのは、ある程度仕方のないことです。ほかにも曇りが出てくるとせっかくの表面の光沢がボヤけます。

黒ずんで変色してしまった場合でも、シルバー製品専用のクリーナーをわざわざ購入する必要なく、手間も費用もかからない方法でピカピカになる方法があるので今回ご紹介します。

注意: トルコ石など、石のついたものやいぶし銀加工のされたもの、高級ブランドのシルバーアクセサリーについてはこの方法はおすすめできません。 必ず購入したショップのアドバイスに従ってお手入れしていただくようお願いします

「シルバーアクセサリーの変色にはつけ置き洗い」

用意するもの

  • ジュエリーが入る大きさの耐熱容器
  • 熱湯
  • 重曹(ベーキングソーダ ダイソーやドラッグストアで販売されています
  • アルミホイル(アルミ箔)
  • 清潔な乾いたタオル

下準備:シルバー製品の細かいすき間の目立つ汚れや皮脂を、中性洗剤を使って古歯ブラシで軽く汚れを落としておきます

①少し深みのあるお皿や耐熱容器に、写真のようにアルミホイルを敷きつめます

②その中にシルバーアクセサリーを入れます

③重曹をティースプーン1、2杯入れます

④シルバーアクセサリーが十分に浸る量の熱湯を注ぎ込みます

*すると、ブクブクと泡が立ち、汚れがまたたく間に落ちていきます。

*一瞬で白くなるものもあれば、数分でじわじわ汚れがとれていくものもあります。

⑤水道水で洗い、タオルで水気を切って乾燥させます

このつけ置き洗いでシルバーアクセサリーの黒ずみが取れ、ピカピカの光沢がよみがえります。

細かい部分やなかなか汚れがとれない場合は、やわらかい毛の古歯ブラシでこすって磨きます。

シルバーアクセサリーのクリーニング法

ビフォア&アフター「こんなにキレイになりました」

左:ブレスレット

ギリシャで購入したものです。

同じシルバー925でもティ◯ニーのオー◯ンハートなどに比べて良質な銀のようで、もともと目立つ変色がありませんでした。そのためつけ置き後も見た目に変化がなかったのですが、皮脂汚れなどはとれたと思われます。

中:リング

フォリフォリのシルバーリング。長らく保管したままだったので黒ずんでいて、表面の光沢がなくなっていました。

彫りのある細かい部分は、つけ置き洗いするだけではとれなかったので、さらに古歯ブラシで磨いたところ、元の白銀色が輝きが戻りました。

右:ネックレス

海外サイトで間違って?購入した細いスネークチェーンタイプのシルバーネックレスです。

おそらく質があまりよくない銀だと思いますが、黒から茶褐色に変色しており、スネーク状の細かいつなぎのすき間まではきれいになりませんでした。これは銀以外に含まれる混ぜものの金属のせいだと思われます。完全に変色はとれなかったものの、見た目はきれいになりました。

このアルミホイルを使ったつけ置き洗いするクリーニング方法は、ヨーロッパに昔から伝わるお手入れ方法です。DIY系海外サイトでよく紹介されていたのですが、私も実際に試してみて効果を実感しています。

アルミホイル協会でもこのシルバーアクセサリーのクリーニング方法が紹介されているのですが、アルミホイルと熱湯できれいになる科学的根拠はこちらです。

銀製品の黒ずみは、銀の表面に空中の酸素と化合した酸化銀(Ag0)ができている状態です。

アルミホイル容器の中の重曹(炭酸水素ナトリウム=ベーキングパウダーにも含有)にお湯を注ぐことで、水酸化アルミニウム・水酸化ナトリウム・炭酸ガス・水素が発生、この水素(H2)が銀製品表面の酸化銀(Ag0)を還元して、ピカピカの銀(Ag)と水(H2O)に変わるため。

<化学式> 2): Al+NaHCO3+3H2O      ↓ Al(OH)3+NaOH+CO2+H2 3): AgO+H2→Ag+H2O (さらに水溶液では、Al(OH)3とNaOHが化合し、NaAlO2と2H2Oになる)

社会に貢献するアルミ箔の世界

以前は専用のクリーナーと布などで磨いていました。ですが手間も費用もかからない、このシルバーアクセサリーのお手入れ方法を試して感激したので、ぜひブログでシェアしたいと思っていました。

手軽に早くシルバーアクセサリーを磨きたい時

手っ取り早くピカピカにしたい場合は、シルバー磨き専用布を使います。

メガネ拭きなどの柔らかい布でもいいのですが、研磨剤やワックスを含ませた専用のクロスを使用した方がすぐにピカピカになります。

ただし研磨剤を含ませたクロスを使用する場合、磨き過ぎには要注意です。

保管中のシルバーアクセサリーの変色を予防する

シルバーアクセサリーのブレスレットを一日中愛用していた時があります。少し大胆ですが、私はそのままお風呂やシャワーのとき、着用したままボディソープなどで洗っていました。

指輪などはこまめに洗うことで、変色がかなり防げると聞いたことがありますが、いつも身につけているシルバーアクセサリーは変色しませんでした。(そうなると愛着がわいて、いっそうそのアクセサリーをつけていたくなるものです。)

もちろんシルバーアクセサリーのコレクションがたくさんある方にとっては、同じものを毎日身につけるより、いろいろ楽しむ方の方が多いかもしれません。

いざ使おうとした時に、シルバーが黒ずんでいたらがっかりですよね。ご参考までに保管中に変色がすすむのを遅らせる方法で、シルバーが変色しないように前もって予防するグッズをご紹介します。

シルバー以外の金属ならこちらです。ジュエリーボックスや箱などに好きなサイズにカットして入れる変色防止用紙です。

シルバーの変色予防のためにやっておきたいこと

黒ずみの原因となる「硫化銀」を防ぐのには、何と言っても空気に触れないようにすることが重要です。

シルバーアクセサリーを長い間使わずに保管しておく場合は、空気を遮断するような保管方法がよいといわれています。

ダイソーなどで手に入るビニールのチャック袋が最良かもしれません。密封することで空気中の微量の成分による変色を防げるからです。

また、着用中についた汗や皮脂汚れ、化粧品や香水・スプレーも変色の原因となります。

そのため着用後は乾いた柔らかい布や専用のクロスで拭きとっておくと、変色を遅らせることができます。次に使用するときに黒くなっていてがっかりするようなことが少なくなります。