一度その魅力と良さを知ると、次々に手に入れてみたいというコレクション欲が強くなっていくヴィンテージ・コスチュームジュエリー。時を経ても古びるどころか、ますますその価値が見直されています。
海外セレブや若い女性の間でも、ファッションアイテムとしてのヴィンテージアクセサリー人気が続いています。
私自身コスチュームジュエリーについては、これまで書籍で知識を得るなどして、記事にも書きました。
コスチュームジュエリー本と言えば、知る人ぞ知る名著がこちらです。
コスチュームジュエリー―1920sー1970s (別冊太陽)
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2007/02/01
- メディア: ムック
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コスチュームジュエリーの日本語解説版として、稀少価値がありすぎる程のこの一冊。
繰り返し見ているのですが、掲載されている素晴らしい作品の値段は、気軽に購入できるようなレベルではありません。(2006年出版)
「ヴィンテージ=高嶺の花」という思い込みが、「自分も所有したい」という思いをずっと封印していました。
そんなある日、稀少品を除いてはヴィンテージアクセサリーが、市場にたくさん出回っていること、自分のおこづかいでも買えるものがあることに気づいたのです。通販で本やモノを買うのと同じ感覚で、コスチュームジュエリーを手に入れる発想自体がなかっただけですが・・・。
芸術品のような作品の数々を、眺めるだけでなく、例えば憧れのハスケル、トリファリ、コロを、「買う前提」で品定めするのはワクワクしますし、いくつかはすでにジュエリーボックスの中にあります。
今回は私自身がビンテージのブローチを実際に手に入れた経験をもとに、ネット購入するメリットや注意点についてご紹介します。
お金と時間に余裕がない人が通販でヴィンテージアクセサリーを買うべき4つの理由
骨董市、アンティーク専門店に足を運ぶと、欲しいアイテムを手にとって見たり、お店の人に説明を聞いたり交渉できる良さがあります。イベントの雰囲気やお店の美しいディスプレイを味わいながら、宝探しをするのは買い物の楽しみの一つです。
けれどもお金と時間に余裕がない人が、ヴィンテージ・アクセサリーを購入したい場合は便利な「ネット通販購入」も見逃せません。「ヴィンテージ品をネットで買うなんて大丈夫?」と不安な方もいるかもしれませんが、いくつかの注意点をクリアすれば、ネット上でも上手な買い物ができます.。
それどころか実物を手にとって見れない分、ネット通販でのヴィンテージジュエリー購入にはこんなメリットがあります。
①誰にも邪魔されずに効率よく品定めができる
インターネット通販なら、初心者がヴィンテージ・ジュエリーを買う際に品定めがしやすいとも言えます。さほど知識がなくても、誰にも邪魔されず、好みのアクセサリーを直感の赴くまま、先入観なしで選べます。また一度にたくさんのアイテムを、自分の空き時間に効率よくチェックできます。
②ショップスタッフに気を遣わずにすむ
インターネットでヴィンテージアクセサリーを購入する際のデメリットとしては、商品説明が聞けなかったり、実物やコンディション画像でしか確認できないということが挙げられます。
ですが私の場合、プッシュの強い接客トークや、上手な交渉とコミュニケーションが苦手です。欲しいアイテムはマイペースで探したい方なので、ネット購入の方が性に合っています。
オンラインショッピングならじっくり品定めができます。もし知りたい情報があれば自分で調べます。24時間、ノーメイクのどんな姿でいても閲覧可能です。
③ ネット通販の価格設定は割安
維持費など考えると、実店舗ではアイテムの値段設定がネットより当然割高です。逆に実物を手に取って見れない分、インターネット通販では全般的に割安なことが多いです。
ネット通販では配送料が高くつくという人もいるかもしれませんが、お店やアンティークマーケットへ行くまでの交通費や出費と思えば納得がいきます。
④ 閲覧しているうちに相場や自分の好みが分かってくる
ヴィンテージアクセサリー初心者でも、ネット上でたくさんの商品やブランドを見比べていうるうちに、はじめは漠然をしていた自分の好みや、本当に求めているアイテム、好きなブランドなどが自ずと分かってきます。
ネット上でヴィンテージアクセサリーを閲覧することは、これから収集を始める人にとって実践的な方法とも言えます。
お気に入りの一品を決めた頃には、どんなブランドとスタイルがあり、どんなアイテムが人気で相場はこれくらい、という傾向が大まかにつかめます。と同時にヴィンテージアクセサリーに対する知識が、自分の中に自然に出来上がってくるものです。
店舗やマーケットにまめに足を運び、店主から教えてもらったり、本で学ぶより格段早く「ヴィンテージアクセサリー通」になれることもあります。
通販でヴィンテージアクセサリーを買う時に気をつけたいこと
ブランド名のないものも多く存在しますが、気に入って購入したいものが決まったら、最低限チェックしておいた方がいい項目をまとめました。
おおよその年代を知る
ヴィンテージジュエリーは1950年前後から比較的新しい時代なら1980年代のものまで、幅広く取引されています。
欲しいアイテムのストーリーを知っておくとロマンを感じます。お店に確認して、詳細不明の場合でも、だいたい何年くらいの作品か等教えてもらいましょう。
ブランド刻印の有無
トリファリ、モネ、サラコベントリーなど、有名ブランドのヴィンテージジュエリーにはどこかに刻印があるものがほとんどです。無刻印のものは大量生産されたアイテムの可能性が高いかもしれません。
また今後、何かの事情で手放すことになった時に、ブランドの刻印があるといろいろな意味で有利になります。
素材は?
中には希少な金属や素材を使われている場合もあります。ヴィンテージジュエリーが作られた時代のメッキは現代のものより質が良いこともあります。
各ブランドがしのぎを削ってオリジナルの素材を造っていた時代です。ベークライトなど今では作られていないものあります。価値を知る意味でも、確認しておいて損はありません。
サイズ感
通販で買った品のサイズが思っていたより大きかった、小さかった、素材感が違った、などは私自身もよく経験します。画面で見るのと実際に手にするのとでは、多少のギャップはあるのは仕方ないことです。
それなりの企業努力をしているサイトでは、着用イメージなども掲載しているので、記載されたサイズや素材などのディテールを、自分の想像力をフルに働かせ、あらかじめイメージしておくことが肝心です。
コンディションのチェック
通販でヴィンテージアクセサリーを買う時にとくに注意したい点は、コンディションです。
新品と違い、ヴィンテージ品はあくまでも一度人の手に渡ったモノの売り買いのため、購入前に状態をよく確認する必要があります。
特にブローチ針や、ネックレスの留め具に不良はないか等、よく確認します。コレクション目的ならともかく、ヴィンテージジュエリーには身につけることができる楽しみがあるのが魅力です。
欲しいアイテムのコンディションは、実店舗なら手にとって確認できますが、オンラインでは写真と商品説明に頼るしかありません。ダメージ具合などは細かくチェックしないと、あとで後悔する羽目になります。
またヴィンテージアクセサリーを実際に身につけたいなら、万が一修理が生じた場合のメンテナンスなど、アフターケアが可能かどうかも確認したいところです。
他の通販商品と同様に決済方法、発送方法と所要日数、返品交換可能かどうかなどもチェックします。
最後に
インターネットが浸透した今、購入方法は高級アンティークショップやヴィンテージショップだけではなくなりました。一昔前のように費用をかけて海外の蚤の市まで足を運ばなくても、クリックひとつで手に入る時代です。
ヴィンテージアクセサリー購入は実店舗、ネット通販ともそれぞれ長所短所があります。それぞれのメリット・デメリットをふまえた上で、自分に合う購入方法でお気に入りを見つけましょう。
たくさんの手頃な価格帯のヴィンテージ・アイテムが、オンライン上にお目見えするなど、コレクターにとってヴィンテージアクセサリーの扉は大きく開かれています。
ヴィンテージアクセサリーを購入できる通販サイトと検索のコツについてこんな記事も書いています。
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